がごめ昆布ってなに?

名前の由来

葉全体にみられる籠の編み目のような龍紋状の凹凸模様。
これが「籠目(カゴメ)」に似ていることから名付けられました。それがなまって「ガゴメ」となったとされています。
がごめ昆布の画像

特徴的な模様

がごめ昆布模様アップ
名前の由来ともなった龍紋状の凹凸模様。
真昆布にも幼体期には凹凸模様がみられますが成長と共に消滅します。
ガゴメ昆布は逆に成長につれ紋様が鮮明に複雑に変化していく特徴があります。

歴史

1902年(明治35)にトロロコンブ属の新種として発表されました。
真昆布とほぼ同じ生息域にあり、当時は「真昆布の育成を邪魔する雑昆布」という扱いを受けていた悲しい過去があります。
しかし近年、健康成分の「フコイダン」を真昆布より豊富に含むことが判明し、その他にも「アルギン酸」「ラミナラン」「フコキサンチン」など多くの成分から健康効果が期待できることから注目を集め、人気が急騰しています。
北海道の海

生息域

生息域地図
低水温域を好み、環境に対して非常に繊細な品種であるため、北海道の函館市〜室蘭市沿岸のみに生息します。
長さは約2m、幅は20〜50cm。多年生で3年で成体になります。寿命は4〜5年と言われています。
生産量は北海道で生産される昆布全体のわずか数パーセントしかないという貴重な品種です。

強い粘り

がごめ昆布はほかの昆布と比べて、特に粘りが強い昆布です。
その粘りの中に栄養成分も豊富なことから、石鹸・化粧水・美容液なども開発されています。
地元では生でも流通されていますが、乾燥させた方が粘りが増すことから干し昆布として様々な形態に加工されています。
味は他の昆布より淡泊。減塩レシピやかくし味に使える「こんぶ水」にも最適とされています。
粘るがごめ昆布写真